2007年05月02日
カリモク60

あるプロジェクトで採用する既成椅子を探しているのですが、その中の候補の一つである「カリモク60」シリーズを見るため豊洲のアーバンドック・ららぽーとに行ってきました。ここにカリモク60シリーズオンリーショップ1号店があるんですね。60年代のプロダクトを復活させるプロジェクト「ロクマル・プロジェクト」の一環としてカリモク社がリリースしたのが「カリモク60シリーズ」で他社ですと「コトブキ」などが同じような復刻のプロダクトをリリースしています。
今回は、豊洲に展示してあるソファーセットの幾つかとそのファブリックのサンプルを見るのが目的でしたが、僕が参画しているプロジェクトのテーマは「日本人の琴線」ということで、ここにセレクトする家具として思いついたのが、カリモクの「Kチェアー」と「ロビーチェア」。正確には思いついたのではなく「思い出した」と言った方が正しいのかもしれません。なぜなら、この二つの椅子は昔僕の実家にあったからです。。
僕が小学校高学年まで、当時の実家は狭いマンション暮らしだったのですがインテリアコーディネートを趣味としていた母がチョイスしたリビングセット(?)の一角にこの「Kチェアー」と「ロビーチェア」があったのです。当時はあまり気にもならなかったこの二つのチェアですが、復刻した実物を見ると思いのほかコンパクトなんですね。SH (シッティングヘイト=座高)も低いですし。このあたりに当時の日本人の体格が見えて来たりするのですが、今の時代ですと本当の意味でくつろぐソファーを求めるとSHではなく、そのクッション性に目が向きがちです。でも脚を休ませる事を考えるとSHが低い方が合理的ですから、今見直されて復刻するのは理にかなっている(時代が必要としている)のかもしれません。デザインも然りですが。。
ちなみに我が家にあった「Kチェアー」と「ロビーチェア」はその後実家が家を建てて引っ越しした際に家具屋さんに引き取ってもらったとの事、今思えばなんてもったいない事しているんだと、息子の僕が嘆いている訳ですけど(笑)、この時代のプロダクトは力があるというか、時代に負けない輝きがあるような気がします。これを購入した当時は「より良い物を」求めていた時代でしょうから、致し方ないのかも知れませんが、今の日本人(もちろん僕も含めてです)はもっと「昔あった普遍的な資産」を見直すべきだと思います。カット&ペーストして、リコンストラクトする事は否定しないけど、良い物を見極めて「モノを不必要に作らない」「あるものを再構築する」事もデザイナーの仕事のような気がします。。
▽「カリモク60」
▽カリモクの「Kチェアー」と「ロビーチェア」
▽カリモク60人気ランキング@D-Department
↓アーバンドック・ららぽーとの地図
_______________________
+ 平澤 太
+ Designcafe? / 平澤太デザイン計画機構 +
+ Hirasawa Futoshi design & planning organization
→平澤太デザイン計画機構
→Designcafe
→Designcafe annex T-galaxy.com
→Technorati-Japan
