2007年04月28日
Media Skinの事

先月MNPを使って機種交換したMedia Skinの事を書きます。購入して1ヶ月弱になりますが、リリースが決まってからほぼこれにしようと決めてMNPに踏み切ったので、キャリアの違いからくる違和感はともかく、プロダクトとしては概ね気に入っています。写真の通り色はブラックをチョイスした訳ですが、これは僕の持ち物とのバランスを考え質感的にも一番ソフトだったことが決め手になりました。
僕はワンセグやお財布ケータイも必要としていませんでしたが、デザイン意図を貫く為にこれだけ外部要素を削っていると普段は気がつかない不便さに気ついてしまいます。販売前から周知の事実でしたが、フリップを開かないと何も出来ないこと。カメラを撮影するときも然りですが、フリップを開けたままカメラを撮影しなければならず、インターフェイス的にお世辞でもアクセシビリティが良いとは思えません。また、時刻の確認(スリープモードからの)や着信/メール有無の確認も然りで、フリップアクションを起こさないと何も出来ない訳です。
二つ折りが主流である現在の携帯電話のデザインの中で、ストレート型を除けば殆どの二つ折り携帯はこのアクセシビリティの解決を図らないといけない訳ですけど、それらの多くはショートカット的なボタンを設けたり、何らかしらのスイッチが付いていますよね?このMedia Skinの場合デザインの初期段階からフリップ式だったそうですが、デザイナーの強い意志でアクセシビリティを多少犠牲にするのであれば、盛りだくさんに詰め込みすぎた機能を限定させるべきだと思います。特にカメラは、横に構えるにもフリップが邪魔でこれ一台でカメラとケータイを兼用するユーザーが気の毒です。(ちなみに僕はこのカメラは殆ど使いません)あと、ボタン。これはメールをヘビーに使うユーザーには致命的でしょう。僕が過去愛用していた小型ケータイpreminiよりも遥かに押しにくい・・・
・・とネガティブな部分を並べてみましたが、今の携帯電話はこのぐらい割り切ってデザインしないダメなのでしょうね。使いにくいか、機能が限定されるか?高次元にデザインを成立させて機能と両立させるということは凄く難しいような気がします。全て表の部分に(物理的に)出て来てしまう。Media Skinを購入している人は、多分この物理的なスイッチが表に出て来ていないスマートな部分を気に入って購入していると思うのです。先に書いたネガティブな部分と天秤かけてデザインを選んでいると思いますし、auのデザインプロジェクトとしてリリースしている訳ですから、このぐらい割り切っていいと思うのです。
携帯電話はこれから多様化していくでしょうね。デザインの優れたものやインターフェイスが優れたもの(誰でも使える)はメーカーも差別化してリリースしていますが、これ以上に細分化されていくんだと思うのです。1台で多機能にするのが今までの主流(ケータイに限らずデデジカメでも言えますが)でしたが、デザインでいえばこのMedia Skinくらい強い意志で優劣を決めてデザインしないといけないのでしょうね。。
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2007年04月27日
京都で立ち寄る居心地の良いお店・・

京都は年に数回脚を運んでいますが、その中で見つけた居心地
の良いお店を幾つかご紹介します。まずはefish。
その名の通り、店内に金魚鉢がシンボリックに配置されている
cafeですが、このお店はプロダクトデザイナーで今はappleの
デザイナーとして渡米されている西堀晋さんの経営するお店。
このcafeが素晴らしいのはロケーション。なにしろ目の前が鴨川
という絶景で、美味しいお茶やケーキが頂ける女性にはたまらない
お店です。僕のお薦めはアボガドディップのサラダ。


東京にあるような夜カフェでもありますがメニューは、軽め
なので、ランチ&夕方がおススメでしょうか。京都へは出張で
ここ2ヶ月定例で通っていた事もあって、MacBookのメール
チェックでたびたび利用させて頂きました(笑)。
AirMac完備のMacユーザーに優しいお店でもあります(当たり前?)
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次はBarになりますがsferaビル3FにあるSferaBar SATONAKA。
京都らしい落ち着きと程よい敷居感が高次元で成立しているBAR。
先日お邪魔した際は、バーテンダー里中倫人さんがいらっしゃって
美味しいジャパニーズモルトを頂きました。

ちなみに僕が頂いたのは白州。京都ですし、日本の情緒は日本のモルト
で頂くのが正しいのかなと(笑)。祇園でさんざん飲んでしまったので
ここでは少ししか頂けませんでしたが、本当に良いBarだと思います。
Barは、その土地の文化が空間のマインドに入るべきだと、設計する際に
思ったりしていますが、このbar-satonakaは調度品のバカラのグラスから
ファニチャーセレクト、そしてバーテンダーの所作まですべて京都らしい
繊細さがあります。その姿勢が素晴らしいのです。
京都にお泊まりの際はぜひチェックしてみてくださいね。
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2007年04月26日
Ningyocho & Suitengu @ GX100

写真は水天宮の交差点にて。今日は顧問税理士の前川くんと夕方打合せした後に彼とうちの事務所の悠乃ちゃんと3人で日本橋ぼんぼりへ。うちの事務所の隣にあるお店ですが、ここで呑みました。宮崎地鶏をメインにした焼き物屋さんですが最近は親子丼が口コミで広がったみたいでランチは行列ができる程に。親子丼なら泣く子も黙る玉ひでが近くにありますが、ぼんぼりの親子丼も美味しいです。今日は仕事を終えてだったのでお酒を飲みながら軽く食事をする感じでしたが、僕のお薦めはつくね。絶品ですよ。。


Caplio GX100は時間の合間を見つけては色々試して撮っています。今日はビューファインダーオンリーで使ってみましたが、このファインダーは本当に良くできていますね。天候によっては液晶だと見えにくい訳ですけど、そこを十分に補ってくれます。またローアングルの撮影もチルトアップさせる事で非常に楽です。今までコンパクト機のマクロを期待した事は無かったのですが、GX100なら繊細で楽に撮れます。

MacBookから始まってMedia SkinとGX100。僕にとっては仕事に欠かせない道具が全てkuroであることにさっき気がつきました(笑)。その中で一番無骨なデザインであるGXですけど、鞄の中に入れたときの納まりが良くないのでケースを購入。ちなみにこのケース僕が購入した時はラス1でした。GX本体は完売。売れているんですね、やっぱり。ケースはVFを付けた状態でもフィットするようにデザインされていてなかなか良く考えられています。ケースに入れて肩からぶらさげるとちょっとあか抜けないけど(笑)、まあこれはこれで良いかなと。しばらくは日本橋界隈をこのケースに入れて色々撮ってみるつもりです。。
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2007年04月25日
Caplio GX100の使用感

早速購入した、GX100を使って、いろいろ撮っていますがこのカメラは本当に面白いです。購入動機は先日のエントリーで書いた通りですが、V570並みの画角が必要だったことをいの一番に上げました。仕事(商業施設設計)で資料として撮ることを前提としていた為ですが、GR-Dには無い1:1フォーマットが面白いです。GX100ユーザーの方たちでこのフォーマットが欲しくて購入した人が多いのもうなずけます。

GR-dとの違いをメーカーであるリコーはナイフを例にとって説明していました。GR DIGITALが「切れ味鋭いナイフ」だとすると、GX100は「多機能ナイフ」だと。色々な切り取り方が出来ますよという事ですが、この表現がズバリって感じです。1:1フォーマットはマクロ撮影時に面白い絵が切り取れそうですし、24ミリでしたら狭い空間でも引かずに撮れますし、この選択肢の多さは魅力的。僕のような素人でも写真を撮る楽しみを与えてもらっているような気がします。
購入する前に既に解っていたことですが、レンズキャップ対策(GX100はレンズバリアが付いていない)ぐらいでしょうか不便な点は。GXを既に購入されている方はどうされているのかなと色々ブログを閲覧していたら上手に使いこなされている方がいました。shiologyさんです。詳しくはこちらのエントリーで書かれています。shiologyさんのブログは、その美しい写真と解りやすい解説が相まって去年から楽しく見させて頂いています。何より僕がGR-dかGX100で購入を縛ったのは、shiologyさんの影響がウェイト占めているかも。楽しく撮影されている方達のエントリーって伝わってきますし、「もしかしたら僕にも撮れるのかな?」と勘違いしますしね(笑)
この勘違い良い方に向かってくれれば良いのですが(笑)。。
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▽GR-blog
▽shiologyさん
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2007年04月24日
南禅寺の見所は三門だけではありません・・

格式の高い禅寺として有名な南禅寺は、三門と紅葉が有名ですが元々は
亀山天皇が創建した離宮・禅林寺殿がルーツでそれが持仏堂「南禅院」となり、
後醍醐天皇が京都五山の第一の寺として発展させた寺院です。
その後応仁の乱で一度壊滅に近い損傷を受けますが、江戸時代には徳川家康の
寺社政策ブレーンの一人 "以心崇伝" が入寺し再建されていきます。
ちなみに崇伝は「僧録」という地位を幕府から認められ全国の臨済宗寺院の
元締めとなります。

↑三門2階を南側に眺める

↑三門を北側に眺める
南禅寺と言えば、一般には三門が有名でしょうか。歌舞伎の「楼門五三桐」
で石川五右衛門の名シーンでもおなじみなので、その印象が強い世代の方も
いるかも知れませんね。正確にはこの話は架空です。実際門が創建されたのは
江戸時代で藤堂高虎が配下の武士たちを偲ぶために寄進した門なので五右衛門
の史実よりは少し後になります。
写真を見て頂くと分かると思いますが、三門(大きな門は大抵そうなのですが)
は階段を上って来て見上げた時に威厳を感じるように、徐々に上らせる階段が
あるんですね。このじらし方がたまらない(笑)。山寺とかですと一気に上る
鉄砲階段が多いですが、さすがに時代が江戸時代くらいになってくると普請の
仕方も巧妙で、ランドスケープも視界の中にどう収まるか計算されているんですね。
実際、三門に上って京都の街を眺めると、遠方の方に町並みが見えてきます。
ただ、創建当初は樹木ももっと低かったはずで、低層が多かった京都の街でも
一望できたはずです。



そして、南禅寺で必ず立ち寄らなければならない塔頭が”金地院”です。。
元々鷹ヶ峯に建立されたものを以心崇伝が移築したのが現在の姿です。
この金地院には、京都三名席の一つである茶室:"八窓席"があり、方丈庭園
があります。この八窓席と方丈庭園「鶴亀の庭」を創ったのが小堀遠州。
ちなみに彼の奥さんは三門の寄贈者である藤堂高虎の娘ですから、幕府も
気を使って起用したのかもしれませんね。
遠州の茶室は綺麗寂よばれ江戸幕府の普請奉行(建築大臣)としてその感性を
遺憾なく発揮しますが、幼少期に古田織部に茶道を習い、大徳寺の春屋宗園に
参禅、大名として大成したのちもそのセンスを買われて重要な公儀作事を一手
に引き受けます。旧豊臣家臣であったことを考えると、彼に替わる人物は居な
かったのでしょう。
この金地院の方丈庭園「鶴亀の庭」は、先のエントリーでご紹介した庭園と
比べると趣向が異なるのが解ると思います。まず塀が無いですね。境界を
曖昧にし、植樹の見せ方で壮大さを表現しています。また植えられている
樹木も禅本来のマインドから考えると華やかで、やはり大名が創った庭と
いった感があります。遠近感や配石で世界観を表現する遠州の庭は、これ
を観た江戸時代の人々にとっては、かなりモダンに見えたんだと思います。
枯山水としては物足りないかも知れませんが、庭を一周散策すると遠州の
凄さがきっと解ると思います。南禅寺・金地院は侮れないのです(笑)。。
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2007年04月23日
Caplio GX100を購入

Ricoh Caplio GX100を購入しました。今まで愛用していたKodak V570の調子が悪く、先日の京都出張でもレンズバリアが閉じなかったり、電池残量がハッキリしなかったりで壊れる予兆のような事が多発した為です。突然でしたので、代替機を全く考えていませんでしたがここ一週間位考えて選んだのがGX100。V570は1年程しか使えませんでしたが、これを購入する時にさんざん悩んだGR-digitalと今回発売されたばかりのGX100に絞り、ブロガーのレビューなどを参考にしながら検討しました。僕はハイアマチュアでもカメラマニアでも無いので、純粋に道具として使いやすいかどうかとインターフェイスの操作感がフィットすること。そしてV570で重宝した広角撮影が素人でも美しく撮影できること。
この辺がポイントでした。

↑GX100で撮影 モード1:1
僕がGR-Dではなく、GX100に決めた理由を列記してみます。
1: 広角24ミリからのズーム
殆どこれで決まったような気がしていますが(笑)、やはり建築物や室内、旅行先での風景など仕事やプライベートに関係なく撮ることが多いコンパクト機なのでワイドコンバージョンレンズ非装着で24ミリは魅力的です。V570の23ミリには負けますが、殆ど違和感無く広角撮影が楽しめそう。
2: 乾電池駆動OK
これは個人的には盲点でしたが、充電で困る事が多い旅先ですと威力を発揮しそう。国内の出張でしたらコンビニに駆け込めばOKですし。
3: EVF
今回のリリースではビューファインダーがセットされていますが、一眼の操作感が好きなのでEVFがセットされて、GR-Dと同定価は魅力的。EVFが邪魔になるという意見もあり、これはこれでごもっともですが(笑)EVFを使える選択肢が最初からあるのはやっぱり良いですね。
4: 手振れ補正有り
これはコンパクト機の宿命でしょうけど、手ぶれ補正がついていないと状況によっては連続撮影モードを入れっぱなしになりかねないので、僕には必須。
5: セッティングモードが用意されている
これはV570での反省点ですが、V570の場合電源を落としてしまうと前の撮影モードが記録されない、デフォルトに戻ってしまうのです。これは購入時の僕のミステイクでしたが、非常に不便を感じたものです。GX100の場合、MYセッティングモードが用意されていて自分の好きな撮影セッティングを2つメモリーできます。
まだセットしていませんが、これは便利ですよ。
・・・以上の点が購入の決め手でしょうか。GR-Dは本当に良いカメラだと思います。友人のを借りて何回買いにいこうと思った事か(笑)。でも僕のわがままな状況を考えると多少写真のクオリティーが落ちても、GX100の方がベストチョイスだと思う訳です。まだ、使い始めたばかりなので画質に付いては何とも言えませんが、GR-Dにはない1:1モードとか、面白い使い方ができるのも嬉しいですし、V570よりは遥かに高画質で撮影できそうなので、撮影するのが楽しみです。
ちなみに先日掲載した一連の京都の写真はすべてV570をマニュアルで撮影。広角23ミリでないと撮れないシーンが沢山あり、たとえば大徳寺・龍源院の"庭園:東滴壺(とうてきこ)"は28ミリでも引かないと撮れないです。GX100は24ミリなのでこの点だけだとV570に軍配が上がりますがV570は夜間撮影が使い物にならないのです。ノイジーすぎて使えない。感度を上げてもダメでした。癖があって面白いカメラでしたが、デジタルカメラに関して言えば日本製が一番安心して使え、造りが頑丈で、よく考えられていると思います。
そんな感じのGXですが、はじめに威力を発揮するのは台湾かな(笑)・・
▽Ricoh Caplio GX100
▽Ricoh Caplio GX100スペシャルサイト
▽Kodak V570
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2007年04月21日
大徳寺・瑞峯院にはストイックな禅が隠されています。

前回のエントリーでご紹介した龍源院からほど近い、同じ大徳寺の塔頭として数えられる瑞峯院は、九州のキリシタン大名として教科書でもおなじみの大友宗麟の創建した塔頭です。この瑞峯院は龍源院とはまた違った、禅の世界を垣間みれます。

↑庭園:独坐庭(どくざてい)

↑庭園:独坐庭(どくざてい)

↑庭園:閑眠庭(かんみんてい)
まず枯山水庭園の二つである独坐庭と閑眠庭。前回ご紹介した龍源院の庭園:一枝坦と比べるといささか荒々しいですよね。まず独坐庭ですが、これは荒波が打ち寄せる中で孤高にそびえる蓬萊山の姿を表現していて、見る人の心に強く印象付ける情景を創りだしています。厳密には枯山水庭園というより創作的な蓬萊山式庭園というカテゴリーに入る、現代的な庭園です。
もう一つの庭園:閑眠庭は大友宗麟を偲び創られた庭園で、7セットの石組は見る角度によって隠された十字架が見えてくる仕掛けになっています。禅のマインドを表現する本来の枯山水庭園とは明らかに異色のコンセプトで創られていて、宗麟の柔軟さ大胆さを表現する庭園です。ちなみにこれらの庭園は創建当時に創られたものではなく開創400年を記念し、日本庭園や社寺建築の研究者らでつくる「京都林泉協会」が1962年寄贈したものです。よって現代の庭園なんですね。単に歴史があることが重要という見方よりも、その意を汲んで後世に残る仕事を垣間みられる重要な庭園だと思います。
そしてこの大友宗麟が眠る瑞峯院で忘れてはいけないのが茶室。茶室の最高傑作である千利休の”待庵”を復元した茶室:平成待庵(へいせいたいあん)と表千家第12代惺斎肝いりの茶室:安勝軒(あんしょうけん)、表千家8代目啐啄斎肝いりの茶室:餘慶庵(じょけいあん)と3つの素晴らしい茶室がこの瑞峯院にはあります。一番見学したかった平成待庵は残念ながら何かの撮影で見学できませんでしたが安勝軒は観る事が出来ました。。

↑茶室:安勝軒

↑茶室:安勝軒

↑茶室:安勝軒
この茶室:安勝軒は大徳寺山内では唯一の逆勝手席(茶の湯で客が主人の左手に座るかたちの茶室になっていて、利休の待庵にも通じるストイックな空間です。狭く低く、素朴であり非常に質素な空間ですが障子越しに四季を豊かに感じ取ることができ、ある意味贅沢な空間なのかも知れません。この障子越しとは一番上の写真を見てもらえると分かりやすいのですが、全て見えない。大きく開口を取れば明るくなる訳ですが、わざとそうしていないんですね。少しだけ見える事が禅の茶室・・特に利休の待庵に影響受けた他の茶室も含めて贅沢な事なんでしょうね。
瑞峯院には何回訪れたか忘れてしまいましたが、何回来ても心が洗われるような気持ちになります。この茶室を観るだけでも見学する価値がありますよ。。
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2007年04月20日
大徳寺・龍源院には坪庭の最高傑作があります。

伝統建築や伝統美術の宝庫である京都ですが、枯山水に代表される庭も見逃せません。そんな京都の庭園の中で僕の大好きな庭園の一つが、今回ご紹介する大徳寺・龍源院にあります。大徳寺は、ご存知の方も多いと思いますが京都の中でも最大級の禅宗寺院で塔頭(境内付属の関連寺院)が数多くあり、時代の移り変わりに併せて緩やかに進化していった寺院です。日本の伝統文化に与えた影響は数しれず、近年再評価されている寺院でもあります。数多くある塔頭の中で今回取り上げる龍源院は、とにかく庭が素晴らしいのです。

↑ 庭園:滹沱庭(こだてい)

↑ 庭園:一枝坦(いっしたん)

↑ 庭園:龍吟庭(りゅうぎんてい)
枯山水庭園としてあまりに有名な、龍安寺の石庭(龍安寺方丈庭園)はなぜ有名なのか?意外と知られていませんが、まず作者が不明なんですね。諸説あってハッキリしない。もう一つは15個の石の見え方が多様な解釈を許すドラマティックな度量を持ち合わせている事。この二つに尽きると思います。それに比べると大徳寺の龍源院は、作庭者もはっきり分かっている故、作庭意図も明らかで謎の多い龍安寺石庭に比べると若干地味な印象があるかもしれません。僕がこの龍源院をプッシュするのは、異なる時代のマエストロたちが各々の時代のマインドを力強く表現していると思うからです。亀島と鶴の様子が軽やかな庭園:一枝坦や死角に設置され杉苔が荒々しい庭園:龍吟庭は、枯山水庭園の傑作です。隙間を這うように凛とした空気を醸し出す庭園:滹沱庭もコントラストが素晴らしいですし。
そんな素晴らしい庭園をもつ龍源院の中で僕が最高だと思う庭は庭園:東滴壺(とうてきこ)です。庭園と呼ぶにはいささか小さすぎますが、妙心寺・東海庵の坪庭と並ぶ日本が誇る坪庭の最高傑作だと思います。

↑ 庭園:東滴壺(とうてきこ)
この庭は、もっとも新しく創られた庭で前住職が作庭されたものです。専門家の中でも坪庭としての評価が高い庭ですが、なによりこの限られたスペースで禅宗のマインドを表現し、かつモダンであるところが素晴らしい。建物に挟まれている故か、時間帯によって陰に影響され波紋の部分が時には力強く、ある時には穏やかに見えるのが不思議です。日本の住環境で庭を持とうとなるとなかなか大変ですが、この東滴壺のような気持ちを穏やかにする坪庭なら敷居が低いと思うんですけどね(笑)。いかがでしょう?
ぜひ京都にお立ち寄りの際は大徳寺・龍源院へ。
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2007年04月19日
中村活字さんで作ったんですよ・・

編集長の盛本さんに褒めて頂いた、活版名刺のことを書きますね。
活版というと20代前半の方だとぴんとこないかも知れませんが、活字(鉛の刻印)を並べて、プレスを掛けて印刷する原始的な印刷方法で現代はオンデマンド(インクジェット)やオフセット印刷に代表されるデジタル製版が主流ですが、その前に写植(写真植字機を用いて文字などを印画紙やフィルムに印字して、写真製版用の版下を造り印刷)があり、その前の時代の印刷の主流が活版印刷になります。
印刷の歴史から言うと2世代前となり、盛本さんも書かれている通り現代に至っては絶滅に近い印刷方法です。当然の事ながら、今では印刷所を探すのが非常に困難で、そんな面倒な事までしてなぜ活版に拘ったのか・・・それはスミ1色で表現された名刺で最も美しく仕上がるのは活版印刷だと思うからです。
上の写真を見て頂いての通り、僕の事務所の名刺は表に名前、裏にロゴ(商号)とアドレスが表記されて同時に観られません。このデザインは意図的にやっていますが、表だと名前にフォーカスが集中しますから台紙とのバランス上、型押し感(”ちょいエンボス”と僕は呼んでいます。笑)が欲しくなるんですね。うちの仕事懇意にしているグラフィックデザイナーの意見を集約し、ストイックにコスト度外視で(笑)、どうせやるなら清くいこうという事でロゴも鉛版と樹脂版の2セット作って(笑)、「純粋な活版印刷の名刺」になっています。

ロゴに関して言うとこの部分だけオフセットを組み合わせる事も出来るのですが、スミ1色に拘って活版を選んだ以上、ロゴも鉛に拘りたかった訳です。ちなみにこの版下造るのはかなり面倒らしくて、印刷を引き受けてくれた印刷屋さんも「う〜ん面倒だな(笑)」と素直におっしゃっていました(笑)。活版印刷は製版のテクニックがいる印刷ですから印刷屋さんの技術力が大切なのです。
ちなみに台紙はこちらから印刷屋さんへ持ち込んだTakeoのグリーンエイドバガス シュガーというサトウキビバガス50%、古紙35%使用の紙の220Kgを使用しました。この紙は再生紙では無いけどパルプレスなので環境に優しいのです。
ここまでやると気が済むというか(笑)、マニアックすぎて普通の感覚の人には付いて来れない領域でしょうね。でも僕らのような職種・・・デザイン関連の仕事をされている方なら分かると思いますが、名刺は最初にその人もしくは会社の感性を試される道具なのでクリエイターは拘らないといけないのです。
気になるコストですが、プリンスの既製紙でロゴマークの鉛版や両面印刷を避ければ¥2,500位でオンデマンド印刷と殆ど変わりません。ロゴマークの鉛版を創っても2回目からは使い回し出来ますからオフセット印刷よりちょっと安い程度。
名刺に拘りたい方は一度チャレンジしてみると良いと思います。イメージの原稿があればそのフォントサイズに近い活字を選んでもらえます。ちなみに今回僕がお世話になった印刷屋さんは、東銀座の中村活字さんです。
日本橋から近いのでありがたいですね。。
株式会社竹尾
→http://www.takeo.co.jp/
株式会社中村活字
→http://www.nakamura-katsuji.com/index.html
株式会社中村活字さんのブログ「活版工房」
http://kappan.exblog.jp/
↓中村活字さんの地図はこちら
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2007年04月18日
King of "ZEN


先週末は、出張の帰りを利用して京都行っていました。その中で立ち寄った場所の一つが慈照寺(銀閣寺)です。今回は伝統建築と茶室巡りというか、もう一度じっくり観て日本の建築文化のDNA的なものをお浚いしたかったのですが、その中でも銀閣はKing of "ZEN"というか(笑)、禅的なマインドの全てが備わっていて、技巧的にも素晴らしいからです。
足利義政の山荘である東山殿の中で現存するのは銀閣(楼閣)と東求堂のみですが、
ポイントの一つ目はまず造られた時代が室町時代であること。現存する室町時代の楼閣建築
はこの銀閣のみなんですね。別荘ですから、基本的には生活の場として機能しないといけないということもあってのちの書院造のベーシック・・現在の和室にも通じますが日本の住宅意匠のルーツがあります。銀箔を貼る予定があったという俗説は、侘び・寂びに通じる美意識に支えられた東山文化の代表的建築物であることを考慮すると可能性は低いとのことで、貼られた痕跡も無いそうです。
西方浄土を表現する構図としては、北山文化の中心である金閣をモデルにしていますがマインドは正反対。その情景は作庭をみても明らかです。逆に、共通している事でいうと屋根の構造・形状が杮葺きで一緒であること。耐火のノウハウが殆ど無かった室町時代の建築技術を考慮すると唯一耐火性能を持つ瓦を使うべきなのでしょうが、意匠性を限定されるのが嫌だったんでしょうね。杮葺きの場合、ほぼ自由に屋根の形状を決められますし、低層でストイックなデザインを施すなら”むくり”(そり返し)を大胆に入れたいでしょうし。この辺は上の写真を見てもらえれば意図が分かると思います。ちなみにこの”むくり”は江戸時代になると瓦でも自由に創れるようになります。

もう一つの建物である東求堂は、4畳半の書斎(同仁斎)を持つ仏堂ですが、この建物と居室が現在まで伝わる和風住宅のルーツと言われています。間合いや借景も含めて書院造りの原型があります。ここだけは秋に行かないと内覧できないそうで、今回は観られませんでしたが利休の茶室以上に禅的なマインドを感じる建物です。
僕らが見学した当日も海外からの観光客の方たちでごった返していましたが、それは単に世界遺産だからという事ではなくて、銀閣の屋根のむくりや作庭とのコントラスト、自然がおりなす陰影からZENという佇まいを感じるからなんでしょうね。
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