2007年07月29日

Barブリキ




週末、これから取り組む案件の現地調査に行った帰りにBarブリキに立ち寄ってきました。横浜の浅間下交差点の直ぐ近くにある小さなBarですが、立ち寄った時間が早かったこともあって僕がファーストゲスト(笑)。その後お客さんが次々と入ってきて帰る頃には、ほぼ満席でしたので早い時間にお邪魔して正解でした。去年の8月に設計し始め、11月にオープンしたのですがその後ゆっくりお店で話が出来る機会を失っちゃったんですね。

飲食店の場合は特に最初の半年が一番大変で、客層が落ち着くのに半年から一年ぐらい掛かります。空間を創る際にターゲットを想定する訳ですけどオーナーの北村さん曰く「30代中心で自分の年齢とお店が一緒に歩んで行ける感じが理想」だったので、空間も奇をてらわずオーセンティックで日本の琴線を感じる雰囲気を創ろうということになりました。小さなお店(Bar)だとバーテンダーの立ち位置がとても重要なのですが、その位置を決めるのに結構話し合いをして、検証してデザインしたのが今では懐かしいです。

で、今回お客としてお邪魔した訳ですが当時の想定と異なるのはお客さんの層がバラエティに富んでいて、とても気軽にお店に脚を運んでいる事。横浜でも繁華街よりすこし住宅地よりの立地で好立地とは言えない場所だけに仕事帰りに家の近くで一杯というお客さんを狙っていますが、この場所にわざわざ来て下さる方も多いのに少しびっくりしました。ありがたい事です。Barは、空間の設えも大切ですが、その敷居感を決めるのはもてなす側(バーテンダー)とお客さんのマナーがマッチしている事だと思います。そういうサービスと空間とのバランスが敷居感も含めた、そのバーの評価を決めると思うんですね。北村さんは、その辺よく判っていて非常に居心地のよい空間を創っていました。実際お酒もすすみましたし(笑)。

お近くの方、お酒のお好きな方はぜひ脚を運んでみて下さい。。

Barブリキ
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2007年07月24日

先週末の事・・




東京に出張中のcosyくん事、佐藤浩二くんと彼の新しいブレーンでグラフィックデザイナーの池上直樹さん、それにうちの悠乃ちゃんと僕の4人でMTGと食事を兼ねて「としません」に行ってきました。来週からスタートする北京のプロジェクトでの打ち合わせを兼ねたものでしたが、cosyくんとは4ヶ月ぶりでしたので打合せ終わった後も痛飲(笑)。とはいっても打合せは資料を用意していたこともあって5分で終了。そのあと結局2時過ぎまで飲んでいました、平日なのに(笑)・・・


彼のレギュラーワークの一つで毎年7月と12月のボーナスシーズンに乗って(笑)東京にやってくるcosyくんですが、今回は案件の打ち合わせと池上さんとの顔合わせを兼ね合わせて色々意見交換。最近の仕事を見せてもらったり、僕が考えている事を二人に聞いてもらったりで、色々充実した話が出来ました。仕事の話が中心ですが、お互い写真が好きなので写真やカメラの話や雑誌の事などくつろげて話が出来た感じかな。池上さんも初対面ですがベロタクシーのグラフィック(これは後ほどうちのサイトのワークスページでご紹介します)などセンシティブでユーモアあふれる仕事をしていて面白かった。グラフィックデザイナーの仕事は多種多彩というか、世の中いろんなクリエイティブがあるんだなと、改めて実感しました。


北京のプロジェクトは、ある施設のVI(ビジュアル・アイデンティティ)とBI(ブランド・アイデンティティ)と施設に取り巻くサインデザインを僕の事務所でデザインするプロジェクトです。この案件にcosyくんはVIデザイン(ロゴマークやロゴタイプ)を一緒に手伝ってもらいます。こういう外部のクリエイターと恊働する場合は、オファーの段階からクレジットしてしまうの事が多いのですが、クライアントが事前に僕の事を調べている中で彼の実績も見て頂いてた事もあって、話が非常にスムーズでした。ブランディングに関わる仕事で、海外の案件ですから、日本と異なる文化を理解した上で、言語形態を理解しデザインしないといけないので、とてもデリケートな仕事になると思います。同時に、僕らが持っている実績や経験的な部分でいうと良いタイミングと言うか、ここでチャレンジできるのは何かの運かなと(笑)思ったりもします。


そんな北京プロジェクトのキックオフを兼ねた感もある今回の飲み会でしたが、飲み過ぎに気をつけながら(笑)、月末怒濤の別件プレゼンラッシュを乗り越えたいと思います。。



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2007年07月18日

説得より納得を得られたのか?

・・・と最近痛感しています。

ここのところ、新規の案件でMTGの嵐なのですがその席上色々な相談や意見を頂きます。デザインの仕事なのでデザインする上での解決しなければいけない事、もしくは期待したい事など様々ですが、時間のない中でディスカッションしていると如何しても「説得」に走ってしまうんですね。

これは僕ではないのですが、あるプロジェクトの定例MTGで恊働しているプロダクトデザイナーとクライアントのやりとりの中で「説得」しようとしている場面がいくつかあった訳です。喧々諤々と進行していた訳ではないのですが、そのやりとりをしていたクライアント担当の方が僕に振ってきた訳です、「ヒラサワさんは如何ですか?」と。。


守秘義務があるので抽象的になってしまいますが、一連の話を整理すると・・

プロダクトデザイナーは今提案している形(デザイン)で進めたい。
でも、依頼されている条件を一応満たせている。コストは収まっている。
今まで色々な検討を加えてきた形で、時間もないから、これで進めたい。

一方のクライアントサイドは・・・

検討を加えた上、条件も満たせているがベストとは言えない。
時間はこれ以上かけられない。コストも然り。
良い解決策が見いだせない。


プロダクトデザイナーは、今までのプロセスの中ではベストのデザインでそのデザインの良さを「説得」しようと頑張っている。でもクライアントサイドは、このデザインに対して「納得」しきれていない。「説得」と「納得」のコンフリクトというか(笑)、こうなってしまうと、いつまでたっても平行線だと思うのです。今回のプロダクトデザイナーは僕と同じようにクライアントからダイレクトにオファーを貰っているので、僕自身がダメだしするのは筋違いなのですが、途中から僕が加わったのでプロセス上の問題が無かったのか気になりました。同時に第三者的に意見が欲しいとの事だったので、以下のように返答しました。。

プロダクトデザイナーに対して・・
> デザインを創る上で必要な情報をクライアントから吸収できたのか?
> デザインワークに対してのスケージューリングに問題は無かったのか?
> 適宜コンセンサスを怠らなかったか?
> クライアントのジャッジメントは明快だったのか?
> 対案の説明(長所短所)を抜かりは無かったのか?

それに対してクライアントサイドですが
> 必要な情報をデザイナーサイドに適宜渡していたか?
> 不明な点に対しての回答に理解できたか?
> クライアントサイドのスケジュールリングに乗っていたか?
> ラーニング(このデザインに対して必要な最低限の学習事)はできたか?
> 対案の説明(長所短所)に理解できたか?

この辺が行き違いの原因だと思った訳です。どちらが正しい、正しくないでは無くプロセスの中でコンセンサスが取れていたのかどうか?これがポイントだと思います。通常のこの規模のプロジェクトだとディレクターが間に入り、進捗を調整したりするのですが、それに当たる人が居ないこともあってか、こういう事態になってしまうんですね。お互いの理解が不十分なまま進んでしまった事が最大の原因だと思う訳です。

今回の場合、その理解を深める努力はクライアントよりもデザイナーに課せられていたはずです。デザインと言う仕事に関してはクライアントよりも遥かに達者な訳ですから。「納得」を得られる努力より「説得」することを選んでしまった事。この繊細な部分を察する能力ってやっぱり大切だと思うんです。。




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2007年07月17日

このブログの趣旨とずれますが・・・



特徴を良くとらえていて、凄く面白いです。
ビル・ゲイツのシャツのはみ出し方とか(笑)。。


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2007年07月13日

親友からカメラを手に入れました。。



NYCに居るフォトグラファーの親友から、カメラを譲ってもらいました。コンタックスのSTというカメラです。元々はドイツのツァイス・イコンという会社が始めたレンジファインダーカメラのブランドで、ツァイス財団撤退を決めた後、日本のカメラメーカーであったヤシカ(後に京セラと合併)にライセンス供与し、そのヤシカが京セラと合併したことで京セラのプレステージモデルと認識されている方も多いと思います。ヤシカにライセンスした後のモデルはCONTAXと文字が大文字表記で、その前のドイツ製はContaxと表記されています。

残念ながら京セラCONTAXも2005年に撤退してしまったので、今は幻のカメラブランドになってしまいましたが、日本製のプレステージブランドとして30年に渡って君臨してきた訳ですから、写真が好きで撮影する事が好きな人にとっては一度手に入れてみたいカメラブランドの一つだと思います。僕の場合、自分で購入した銀塩一眼レフは一つも持っておらず形見分けのカメラ(このエントリーに詳しく書いています)のみだったので、自分で使い倒せるカメラがどうしても欲しかったのです。

話はそれてしまいますが、ドイツのカメラブランドが撤退して日本のメーカーにライセンスを供与(もしくは譲渡)するケースが多いですね。前述のCONTAX-ヤシカ-京セラも然りですが、ドイツの老舗光学メーカーのVoigtländer(フォクトレンダー)も日本のコシナと組んでいますし、ライカも以前はミノルタ、今ですとデジタルレンズでは松下電器と一緒にやっていますね。物を創る姿勢や目線が一緒だからだと思います。こだわりますからね、ドイツの人たちも(笑)。

CONTAXで僕が欲しかったカメラ幾つか候補があったのですが、中古カメラ店で物色してもなかなか決まらず悶々としていたんですね。上級機というよりは中級機でぜんぜんOKだったのでRXとSTに絞って探している矢先に、どこから聞きつけたか僕の親友Moyaくんが「それなら僕のを譲るよ」となりまして(笑)STのボディと泣く子も黙るカール・ツァイスの広角レンズシリーズDistagon35/F1.4をセットで譲ってもらいました。まだ手元には届いていないのですが、このレンズとても人気があるのです。本当は35ミリではなく21ミリのレンズを付けて欲しかったのですが、さすがにそれはダメでした(笑)。。

中古のカメラは、どうしても前のオーナーの使い方で程度の善し悪しが決まってしまいますが、MoyaはあまりこのSTを使っていなかったようで(彼は最上位機種のRTSも所有)程度はかなり良いようです。困った事があってもメールで訊けるので安心。来週末に届くようなので、写真でアップしたり使い勝手をこのブログでも書くつもりです。。


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2007年07月06日

山下一三さんのマグカップです。。


写真は僕が愛用しているマグカップです。一見「???」となってしまうファンキーな外見のマグカップですが個性の強さが逆に気に入っています。ナウシカに出てくるオームにも見えるのですが、実際はペリカンがモチーフ(笑)。このマグカップは九谷焼:異色の陶芸家と呼ばれる山下一三さんの作品です。




九谷焼は、石川県の南部(金沢、小松、加賀、能美)で生産される色絵磁器の事で、有田焼の技術をルーツに持つ繊細カラーリングが特徴の磁器ですが、明治時代には国策で輸出品として重用されていたこともあってか、海外(のニーズから)の影響も受けています。

このマグカップでも見られる山下一三さんの作品は、造形的な特徴以外にも九谷焼独特の五彩をベースに洋絵具も使ってカラフルに仕上げてあって、部分的に色付けし焼いてから、再度色を足して焼成するなど、手間暇をかけているのが特徴。手間ひま掛けてこのファンキーな姿になる訳ですね(笑)。なにより、本当に楽しんで創られている感じがして根強い陶芸ファンがいるのもうなずけます。元々の僕の好みとしては信楽焼や伊賀焼のような素朴で素材の粗をシンプルに表現する焼き物の方が好きでしたが、この山下一三さんの作品のような「楽しさ」が表に出ている陶器にも面白みを感じていて、興味があります。最近は白磁のようなミニマムで端正な美しさをもつ器に人気がいっていますが、最近の住空間で見かけるミニマムな空間にはこのぐらい艶やかな陶器でもマッチングするような気がします。伝統的な手法で創られている和食器はやっぱり良いですね。。



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2007年07月04日

イベント覚え書き・その他諸々


VivoCity Photo: Christopher Chan's@Creative Comons


リストアップした下記のイベントは個人的にお薦めの(行く予定の)イベントです。アンリ・カルティエ=ブレッソンは「日本」がテーマのこのブログの趣旨と合いませんが(笑)、そこはご愛嬌という事で。ブレッソン、森山大道さん、伊東豊雄さんは、個人的には外せないかなと。。

→Photograph
森山大道 「凶区 Erotica」
アンリ・カルティエ=ブレッソン 「知られざる全貌」

→Architecture
伊東豊雄 「建築-新しいリアル」
GA INTERNATIONAL 2007

→Graphic
グラフィックトライアル 2007
「SAMPLING」展

東京でデザインの仕事をしていると、他の日本の街に比べて恵まれていると思う事が多いのですが、その一つがこの手のイベントです。アートでも写真でもアーカイブがこれだけ充実してみられる街は、東京以外無いと思います。逆に、東京に居てこの手のイベントを観ないのは本当にもったいないです。既に観てしまったので、ここには書いていませんが、ル・コルビュジエ 「建築とアート その創造の軌跡」もおススメ。体感できるように展示されているので特にコルビュジエ に興味があるんだけど、良く知らない方には特にお勧めです。。


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